二重整形の全切開(二重まぶた切開法)の手術後の経過、トラブル、失敗、修正、リスクなどをまとめました。
目次
- 1 全切開の経過
- 2 全切開の手術後のトラブル・失敗・修正
- 2.1 全切開手術後の二重幅の左右差
- 2.2 全切開手術後の二重の形の左右差
- 2.3 希望していた二重幅と異なる
- 2.4 二重の形が希望と異なる
- 2.5 二重のくいこみが強すぎる
- 2.6 二重のくいこみが浅い
- 2.7 全切開の二重のラインの消失
- 2.8 二重のラインが乱れる
- 2.9 目が閉じられない
- 2.10 目を開きにくい
- 2.11 まぶたがたるむ
- 2.12 まつ毛の生え際の粘膜が見える(まつ毛の外反)
- 2.13 二重の上が腫れぽったくなる
- 2.14 全切開の傷跡が目立つ
- 2.15 切開した二重ラインに小さなイボができる
- 2.16 全切開の糸が出てくる
- 2.17 全切開の傷が化膿する
- 2.18 血が溜まる
- 2.19 全切開の傷が開く
- 2.20 白目や角膜の損傷
- 2.21 まぶたの感覚の鈍麻
全切開の経過
二重整形の全切開(二重まぶた切開法)の手術後の一般的な経過は、1〜2週間ぐらいで大きな腫れが引き、残りの腫れはその後少しずつ引いていきます。
二重幅の経過
全切開の手術後の二重幅は、最初のうちは腫れなどの影響で広く見えますが、半年後ぐらいには腫れが引いてほぼ完成の状態になります
全切開の手術後のトラブル・失敗・修正
全切開の術後に起こりうるトラブルや失敗や、その対処法や修正についての解説です。
全切開手術後の二重幅の左右差
元々人の顔は左右対称ではない場合がほとんどなので、整形後の左右の二重幅をまったく同じにすることは不可能な場合があります。
とくに眉毛の高さや目の開き具合が左右で違っている人は、二重幅も左右差が出やすくなります。
二重幅の左右差の修正
手術後4カ月以上経っても二重幅の左右差がかなり目立って気になる場合で、切開位置の問題だけで二重幅の左右差が生じている場合には、広い方の二重幅に合わせて狭い方の二重幅を広げる修正(全切開手術など)を行うことで左右差を少なくすることが可能です。
左右の腫れ方の左右差や、眉毛の高さの左右差や、目の開き具合の左右差や、目の上のくぼみの左右差などが原因で二重幅の左右差が生じている場合は、それぞれの原因に応じた修正方法が必要になります。
全切開手術後の二重の形の左右差
蒙古ヒダ(目頭の部分を覆う上まぶたのひだ)があると、二重まぶた整形だけでは平行二重になりにくい場合があります。
蒙古ヒダの状態は左右同じとは限らないので、左右同じように手術をしていても二重まぶたの形に左右差が出る場合があります。
両目とも平行二重の形を予定して手術したのに片方だけ平行型にならず末広型の二重になってしまったような場合は、末広型になってしまったほうの目だけ目頭切開の手術をすることで二重の形の左右差を改善できる場合があります。
希望していた二重幅と異なる
目の開け具合や眉毛の高さなどによって二重幅が変わってくるため、当初決めた通りの切開線で手術をしていても予定していた二重幅にならない場合があります。
二重幅が希望していた二重幅よりも狭い場合
手術後4カ月以上経っても予定通りの二重幅にならない場合で、二重幅が希望していた二重幅よりも狭い場合は、二重幅を広げる修正手術(全切開手術など)を行うことで希望する二重幅に近づけることが可能です。
二重幅が希望していた二重幅よりも広い場合
広い二重幅を狭くする手術は非常に難しいため、二重幅が希望していたものよりも広い場合は、修正手術で二重幅を狭くすることができない場合があります。
二重幅の設定は控えめな方が無難
二重幅が予定より広くなってしまうと修正が難しいだけではなく、外見も不自然でいかにも整形という感じの目になってしまったり、整形失敗というような感じの目になってっしまう可能性もあるため、二重幅は自分が希望しているよりもやや控えめにしておくほうが無難かもしれません。
二重の形が希望と異なる
二重まぶたの形は、二重の幅の設定や蒙古ヒダなどの影響で希望の形(平行型や末広型)にならない場合があります。
二重の形(平行型・末広型)の修正
まだ腫れがあるうちは二重のラインが安定しなかったり予定外のラインができたりして二重の形が定まらないため、予定していた形にまだなっていない場合もありますが、手術後4カ月経っても希望の形になっていないような場合には、修正手術(切開法など)で希望の形に近づけることが可能です。
ただし、平行型の二重を希望していたのに蒙古ヒダの影響で末広型になってしまっているような場合、目頭切開の追加手術が必要な場合があります。
また、広い二重幅を狭くするのは難しい場合があるため、平行型二重を末広型に変えることはできない場合があります。
二重のくいこみが強すぎる
全切開の二重整形の手術後、二重のラインのくいこみが強くなりすぎる場合があります。
とくに皮膚が厚い場合はくいこみが強くなりがちです。
手術後半年ほど経つとくいこみが浅くなってくる場合がありますが、まったく改善しない場合もあります。
二重のくいこみを浅くする修正
くいこみの強さが手術後半年経っても改善しない場合は、修正手術で二重のラインの癒着を弱くすることで二重のくいこみを改善できます。
ただし、癒着を弱くしたことによって二重のラインが不安定になってしまう場合があります。
二重のくいこみが浅い
二重の切開線の傷口とまぶたの筋肉の癒着が弱い場合、二重のラインのくいこみが浅く、ぼやけた感じの二重になります。
もっとくいこみを深くしてくっきりとした二重まぶたにしたい場合は、二重のラインを切開してくいこみが深くなるような処理をする必要があります。
全切開の二重のラインの消失
全切開の手術後、まれに二重のラインの癒着が外れてラインが消失してしまうことがあります。
この場合は、全切開手術を再度行う必要があります。
二重のラインが乱れる
全切開法でつくった二重のラインが三重になったり、切開線とは違うところにラインができたり、元々の二重のラインがでてきたりしまう場合があります。
二重のラインの乱れの修正方法
手術後1週間以内なら、糸を調節して二重の食い込みを強くすることでラインの乱れを改善できる場合があります。
手術後1週間以上経過している場合は、手術後4ヶ月経つのを待ってから再手術を行い、余分なラインの癒着を剥がして、二重のラインのくいこみを強くすることで改善させることが可能です。
目頭や目尻側のラインが二股に分かれてしまった場合
目頭や目尻側のラインが二股に分かれてしまったような場合は、二股に分かれている箇所のみを部分切開して調整することで改善できる可能性があります。
目が閉じられない
全切開の手術の際に皮膚のたるみを切除し過ぎた場合、目が閉じられなくなるというような後遺症が出る場合があります。
たるみの切除をし過ぎていない場合も、まぶたの腫れの影響で一時的に目が閉じにくい場合もあります。
いずれの場合も、目の乾燥によって角膜が傷つくおそれがあるため、目の乾燥をふせぐ目薬や軟膏を使用して目を保護することが大切です。
目が閉じられない後遺症の経過
腫れの影響で一時的に目が閉じにくくなっている場合は、腫れが引けば目を閉じにくい症状は解消します。
まぶたの皮のたるみを切除し過ぎたことによって目が閉じられなくなっている場合は、改善するまでに時間がかかる場合がありますが、時間とともに少しずつ改善していく場合がほとんどです。
目を開きにくい
全切開の手術の影響で目を開きにくくなる場合があります。
腫れなどの影響で一時的に目が開きにくくなっているような場合には、腫れが引いたら目を開きにくい症状も改善します。
二重の幅を広くしたことによって、まぶたが完全に開ききっていないように見えているだけの場合もあります。
目を開く力が弱い場合
元々目を開く力が弱い場合は、全切開の手術によって更に目を開きにくくなる場合があります。
とくに幅の広い二重まぶたにした場合、まぶたを持ち上げる力が以前よりも必要になるため目が開きにくくなる場合があります。
この場合は、眼瞼下垂の手術をすることで改善できます。
まぶたがたるむ
全切開で二重を作ったり余分な皮膚を切除したりすることでまぶたのたるみが少なくなると、眉毛を持ち上げるクセが直って眉毛が下がってきます。
眉毛が下がるとまぶたの皮膚も下がってくるため、まぶたに新たなたるみが生じる場合があります。
まぶたのたるみの修正
まぶたに新たなたるみが生じる場合は、二重のラインで切開してたるみを取り除く手術や、眉毛下切開や眉毛上切開によってたるみを改善できます。
二重幅の皮膚のたるみ
二重幅を広く作った場合は、二重幅の間の皮膚がたるんでまつ毛の上に垂れてくる場合があります。
この二重幅のたるみは、二重のラインで切開して二重のラインより下の皮膚を切除することで修正できます。
ただし、修正後は二重幅が狭くなったり、二重の形が平行型から末広型へ変わる場合があります。
まつ毛の生え際の粘膜が見える(まつ毛の外反)
全切開の手術によって、まつ毛が外反してまつ毛の生え際の粘膜が見えるようになってしまう場合があります。
まつ毛の外反の原因
まつ毛の外反の原因は、二重のラインが予定よりも高い位置で癒着してまつ毛が引っ張られて外反している場合や、二重ラインのくいこみが強いためにくいこみに皮膚を取られてまつ毛が外反している場合などがあります。
二重ラインのくいこみが強いことが原因の場合は、時間の経過とともに二重のラインのくいこみが浅くなって自然に改善する場合があります。
まつ毛の外反の修正
半年たってもまつ毛の外反が改善しない場合は、二重のラインを切開して低い位置で癒着させる手術や、癒着を弱めてくいこみを浅くする手術によって修正が可能です。
ただし、癒着の位置を低い位置にずらした場合、ずらした分だけ二重幅が狭くなります。
癒着を弱める手術をした場合は、二重のラインが不安定になる場合があります。
二重の上が腫れぽったくなる
二重の幅を広くした場合、眉毛の下の厚い皮膚が二重のラインに近づくため、二重の上が腫れぽったい感じになります。
この場合、脂肪の除去によって改善できる場合があります。
全切開の傷跡が目立つ
全切開の手術の傷のへこみが目立ったり、傷がガタガタした線になってしまう場合があります。
全切開の傷跡の修正
傷跡が目立つ場合は、手術4カ月以降にCO2レーザー照射によって傷を削って目立たなくする方法があります。
また、再度同じ場所を切開して縫合し直すことで、傷跡が以前より目立たなくなる場合もあります。
切開した二重ラインに小さなイボができる
切開した二重ラインに脂肪による白い小さなイボ(ミリウム)ができる場合があります。
このイボ(ミリウム)は手術後3カ月以内に自然に消失する事がほとんどですが、ピンセットで摘んで除去したり、CO2レーザー照射で除去する事もできます。
全切開の糸が出てくる
全切開の手術後に、皮膚の下の組織を縫い合わせている中縫いの糸が出てくる場合があります。
この場合はすぐに抜糸します(そのまま放置しておくと感染して炎症をおこす恐れがあります)。
全切開の傷が化膿する
全切開の手術後に、傷が感染して化膿する場合があります。
傷周辺の赤みや腫れ、痛み、熱感が長く続く場合は感染している可能性があります。
傷の化膿の治療方法
感染して化膿した場合は、抗生剤で治療を行います。
切開して膿を出す処置が必要な場合もあります。
血が溜まる
全切開の手術後に、傷の中で出血して血が溜まり、まぶたが腫れる場合があります。
血が溜まったままにしておくと感染したりしこりができる恐れがあるため、傷を開けて溜まった血を排出する必要があります。
全切開の傷が開く
全切開の手術後に、糸が外れて傷が開いてしまう場合があります。
その場合は、再度縫合する必要があります。
白目や角膜の損傷
全切開の手術中に、目に手術器具が当たったり、糸やまつ毛の先端が当たることによって白目や角膜に傷がつく場合があります。
手術中に使用する器具から発生した熱によって、白目や角膜に火傷が生じる場合もあります。
この場合は、眼科での適切な処置が必要になります。
まぶたの感覚の鈍麻
全切開の手術によって、切開した部分やまつ毛近辺の皮膚の感覚が鈍くなる場合があります。
皮膚の感覚の鈍麻は時間とともに改善し、3か月ぐらいで回復する場合がほとんどですが、回復まで時間がかかる場合もあります。